葛飾区四ツ木の「全国冷え症研究所」です。

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	「冷え症」とは、いったいどんな状態のことをいうのでしょうか？
	常温（室温）の状態で、20～30分間、安静にしていて、手先、足先が冷たいと感じる状態をいいます。外気温が低いときに、外で手先、足先が冷たく感じる状態は、冷え症ではありません。また、外気温、室温が高い夏季に冷えを感じるのは、冷え症（冷房病）です。

冷え症の原因は何ですか？

いろいろな身体の要因に、直接的誘因が加わって発症します。この身体の素因には、貧血症、低血圧、低体温、基礎代謝が低い、体水分量が多い（当研究所データでは、正常値に比べて12～15パーセント多い）、アレルギー体質、栄養の偏り、自律神経失調症、婦人科系疾患、ストレスが強い、身体が酸化状態にあるなどがあげられますが、こうした傾向に直接的に身体が冷えるという事実が加わります。「冷える」とは、とても寒い思いをしたとか、冷たい経験をしたことなどをさします。 これが何回か繰り返されると、身体は少しの寒さに対しても、過剰に反応するようになり、末梢血管をとりまいている自律神経が刺激され、毛細血管の血行を減少させて体温の拡散を防ごうとします。これがいわゆる「冷え」の状態です。冷え症とは、寒いということが繰り返され、それによって、少しの寒さにも身体が敏感に反応し、自律神経が緊張を起こして末梢血管を収縮させるので、血行不良を起こしてしまうのです。 冷え症をそのままの状態で放置すると、ひいては全身の臓器に影響を与え、万病の原因となります。最近では、これとは逆に、自分自身はとても寒く感じるのに、血管が拡張し、皮膚表面の温度が高くなるタイプの冷え症も登場しています。

	冷え症は治るのでしょうか？
	かなりの確率（約80パーセント）で治癒、もしくは改善します。自宅療法や冷えのタイプ別対策グッズのみでも、多くの方が改善しています。 一例をあげると、60歳代の女性で30年来の冷え症が、冷え症治療用毛糸の腹巻きの着用によって治癒したということがあります。対策法を誤っていて、長年、冷え症の悩みを抱えたまま、諦めている方も多いようですが、しっかりした対策をとれば必ず改善します。ただ、足湯、カイロの使用法、対策グッズなど、正しく利用・使用しないとかえって悪化する場合もありますので、注意が必要です。

	冷え症が治れば、痩せると聞きましたが、本当ですか？
	冷え症が治れば、2～3kg減量できます。身体の代謝がよくなるので、ダイエット効果があるのですが、特に下半身が痩せ、脚のむくみがとれます。

	もう何十年も冷え症に悩まされているのですが、そんな状態でも完全に治るのでしょうか？
	冷え症を治すために、いちばん大切なことは、「自分がどの冷え症のタイプなのか」を知ることです。それを理解したうえで、症状に合わせて自宅療法を行なったり、タイプ別対策グッズを使用したりすれば、必ず自分自身で改善することができます。

	子宮筋腫、卵巣膿腫など、婦人科系の疾患が治ることがありますか？
	冷え症の人は、婦人科系の疾患になりやすくなります。これらは下腹部の鬱血が原因で起こるケースが多く、したがって、下腹部を対策グッズでよく保温し、ショウガなどを摂取することなどでお腹を温めることによって、回復・予防を期待することができます。また、シャワーマッサージや塩を使った足指マッサージも効果的です。

	冷房のきいた場所でパソコン業務をしていますが、夏場でも首の後ろや肩が異常に冷えます。襟の高いシャツでないと我慢できないほどです。寝るときもおなじ状態で、風呂で湯船につかっても、風呂上りに汗が出ません。朝は起きたとき、頭痛・肩こりに悩まされ、一日じゅう、すっきりしないこともあります。昨年からこういった冷え症の症状が出ているのですが、今年は特に厳しく感じられます。根本的治療の方法はあるのでしょうか？（45歳・男性）
	汗腺の減退によって自律神経のバランスが崩れた、冷房病第2期もしくは第3期の可能性がありますので、一度、自律神経機能の検査をすることをおすすめします。また、ご自宅でできる対策法として、入浴時のシャワーマッサージ、塩マッサージ、へちまマッサージを試してみてください。

	自己診断ですが、私は冷え症だと思います。机に座っていても足が冷たく、椅子の上であぐらをかいて仕事をしているような状況です。それから、あんなに精力旺盛だったのに昨年秋からぜんぜん硬くならず、精力剤を飲んでも変わりません。どうすればいいのでしょうか？冷え症よりも精力減退のほうが、私は心配です。（40歳・男性）
	強い冷えによって精神力が減退することは珍しいことではありません。下半身、特に腹部の冷えが原因ですので、お腹を冷やさないように気をつけてみてください。夜間の腹巻きが有効です。アイスコーヒーやビールは体内からの冷えを助長しますので、ひかえたほうがいいでしょう。ほかにペルー産のマカというハーブも、このような症状に効果があります。

	冷え症とは子供のときからのつきあいで、幼稚園に通うころは霜焼けがひどく、それ以降、いまでも夏場の冷房のなかでは長袖、靴下がかかせません。冬場は足カイロの完全防備でなんとかしのいでいたのですが、今年になって膝から下のしびれ感、膝の痛みがひどく、足カイロもまったく効果がありません。冷え症は急にひどくなることがありますか？また、どのような対策をしたらよいのでしょうか？（32歳・女性）
	冷え症の人は手や足を温めることを考えがちですが、基本的に対策法が間違っていますから、効果を期待することはできません。この方は末梢血管収縮型の冷え症が次世代型冷え症に移行しています。まず、お腹を温めることを考えてください。自律神経も鍛えることも必要です。

	2ヶ月くらい前の4月ごろから眠りが浅く、眠りにつくまで何時間もかかることもあります。全体的に身体がだるく、肩や首が張り、下痢気味です。知り合いの鍼灸医に診てもらったら、「下半身が冷たい」といわれました。それから、関係があるかどうかわかりませんが、4ヶ月ほど前に抗生物質を飲んで、アナフィラキシーショックを起こして病院に運ばれたのですが、関係があるのでしょうか？
	質問事項を読んだかぎりでは、冷え症が原因で症状が発生しているのではなく、全身の自律神経が失調状態になって、症状が出ているように思われます。 おそらく、抗生物質の投与によってアナフィラキシーショックを起こしたことが自律神経失調の原因になっていると思われます。 アナフィラキシーショックというのはアレルギー反応のひとつで、呼吸困難などのショック状態を起こすものです。この方は、そのときに自律神経を乱すスイッ チが入ってしまったということです。こうした場合には、まず、自律神経の回復をはかることが必要です。治療法はさまざまありますが、シャワーマッサージや 塩を使った足指マッサージを行なってみてください。

	私はバンドでギターを弾いていますが、寒い日にはすぐに指が動かなくなってしまいます。しかも、左手だけなのです。原因は何でしょうか？何かよい対策法はありますか？
	このケースは冷え症ではありません。左手だけといった変則的な症状ですので、一部の筋肉が自分の血管を締めつける胸郭出口症候群の疑いがあります。整形外科の受診をおすすめします。

	今年の冬、急に冷え症らしい症状が出て困っています。初めは夜中に下半身だけの悪寒と両腿の痛みがあり、その1ヶ月後には一日じゅう、腿の寒気と痛みがとまらなくなりました。お酒を飲むと、少しやわらぐのですが、アルコールはいいのでしょうか？（32歳・女性）
	「セルライト型冷え症」になっている可能性があります。アルコールについては、たしかに身体が温まると感じられるかもしれませんが、体水を増やし、冷えの原因をつくるという弊害のほうが大きいので、過度の飲酒は避けたほうがいいでしょう。

	夏に冷房のきいた新幹線に乗ったとき強い冷えを感じ、頭がくらくらして頭痛、吐き気に襲われました。予定以外の駅で降り、洗面所のお湯で手を温めてもちこたえ、近くのホテルに駆けこんで入浴したら、少しましになりました。それ以来外出が怖くなり、新幹線には乗れないので、旅行もできません。膝かけ、腹巻き、厚手の靴下、長袖シャツはいつも持ち歩いています。肩こり、食欲不振、疲労感も取れません。どうすればよいでしょうか？（34歳・女性）
	肩こり、食欲不振、疲労感などは自律神経のバランスの崩れた状態です。四肢だけではなく、全身に強い冷えを感じるのは「冷房病第3期」です。これが原因でコールドショックを起こしています。 全身に寒さを感じたとき、温めることはもちろん必要ですが、それ以前に自律神経を鍛えることを考えてください。ヘチマや塩、シャワーを使ったマッサージをつづけ、血管を収縮させる努力をしてください。自分の冷えがどのタイプの冷えなのかを客観的に分析し、身体を 守ってばかりいないでいちばん効果的な方法で鍛えていかなければ、いつまでも冷えのトラウマから抜け出すことはできません。積極的に取り組んで、とにかく 鍛えること。それがいちばん早い解決法です。

	子宮筋腫、卵巣膿腫など、婦人科系の疾患が治ることがありますか？
	冷え症の人は、婦人科系の疾患になりやすくなります。これらは下腹部の鬱血が原因で起こるケースが多く、したがって、下腹部を対策グッズでよく保温し、ショウガなどを摂取することなどでお腹を温めることによって、回復・予防を期待することができます。また、シャワーマッサージや塩を使った足指マッサージも効果的です。

	私はグァムに住んでいるのですが、一日じゅう冷房のなかにいるせいか、肩こりがひどく、中国人の鍼灸師のところに通いましたが、よくなったと思っても2週間くらいしかもちません。夜中にトイレに2～3回は起きてしまいます。これは冷え症なのでしょうか？更年期障害なのでしょうか？（40歳・女性）
	冷房のなかに長時間いることで汗腺の働きが鈍くなり、自律神経の働きが乱れて、血管が収縮し、症状が出ているのだと思われます。この状態を長くつづけると、冷え症になる恐れもあります。夜中にトイレに何回も起きることについては、以前にそのようなことがなければ、冷え症の疑いもあります。

産後に冷え症になりました。気温が30度以上ある日でも、下半身が痛いくらいに冷え、特に足首が痛いのです。五分丈のパンツとレッグウォーマーは必需品です。出産した病院では「冷え性です」といわれ、漢方を処方してもらったのですが、「直るまでに1年以上かかる」ともいわれました。やはり、治るまでにそんなにかかるのでしょうか？（32歳・女性）

冷え症は、原因と対策をきちんと知って実行すれば、完治するのに1年以上かかるというようなことはありません。最短で2～3週間あれば、かなり改善されます。まず、あなたの場合は腹部の冷えがいちばんの原因と考えられます。これがきっかけとなって、冷房病第3期に入っていると考えられます。 こうしたケースでは、原因となった下腹部の冷えをとるために、お腹の部分の保温をよくして、足にいく血液の量を増やし、足先まで温まるようにします。具体的には、毛糸のパンツや腹巻きを着用することをおすすめします。化学繊維のものではなく、天然素材のものにしてください。 夏場はシルクがよいのですが、冬の毛糸は100パーセントウールのものは毛玉ができやすいので、40パーセントウールのもので結構です。そして、おへその下あたりと、その真裏にカイロを貼ります。足先はシルク、綿、シルクの順に靴下を重ね履きします。靴下は、足首を圧縮しないタイプのものを選ぶことも大切です。

	5～6年前から足の冷えに悩んでいます。それにともなって、足の先からふくらはぎがつります。歩いていても、夜、寝ていてもつるので、鍼やマッサージにも通いましたが、治りません。病院にも行ったのですが、「運動不足。歩きなさい」といわれるだけ。少しずつは歩いているのですが、改善されません。何かよい方法はないでしょうか？（56歳・女性）
	足のつりについてですが、原因は3つ考えられます。ひとつは腰部に原因のある神経性のものです。神経痛の症状のひとつです。ふたつめは血管性のもので、動脈の硬化が原因で起きます。コレステロール値の異常などはありませんか？一度、検査をおすすめします。3つめは足の疲労です。この場合は、鍼やマッサージにも通っていらしたということですので、それで改善されなければ、足の疲労という可能性は低いと思います。 質問事項だけでは、何科の診察を受けられたのか、わかりませんが、整形外科に行って相談することをおすすめします。私の考えでは、腰椎に何かトラブルがあ るのではないかと思います。そのうえで、対策を考えられたほうがいいのですが、とりあえず、夜、不快でしたら、シルク100パーセントのレッグウォーマー を使用してみてください。

	私は北海道に29年間住んでいるのですが、冷えで悩んでいます。冬になると、手足が冷たくなり、便秘、下痢の繰り返しです。夏も調子が悪いと、すぐそうなります。結婚して5年たつのですが子供ができず、漢方などいろいろ試してみましたが、長つづきせず、ダメでした。身体のなかでも、冷える場所が変わるので、どこを温めればいいのかもわかりません。（29歳・女性）
	強い腹部の冷えが原因で、さまざまな症状の出ている「次世代型冷え症」です。とりあえず、腹巻きや毛糸のパンツを使用し、カイロを使って、おへその下とその真後ろの腰を強力に温める方法を2週間ほどつづけてみてください。

	私は腰から膝上まで冷えますが、それが左側だけなのです。もともと足の温度は低いと思いますが、両手のひら、足裏もすぐに発汗するわりにはすぐに冷えます。排卵日前後に出血するなど、婦人科系もあまりよくない状態です。（36歳・女性）
	まず、婦人科系の疾患がないかどうかの検査をおすすめします。さらに左側だけが冷えるという変則的な症状ですから、腰部疾患の疑いもあります。整形外科での受診もしてみてください。そのうえで冷え症の対策をしたほうがいいでしょう。ご質問内容では、腰から膝上までの冷えということですが、冷え症というのは、手足の末梢が冷えることが多いのです。

	冷えがひどく、冬用の厚手の下パッチに長い靴下を履いて、それに厚手の腹巻きをしています。それでも暖かく感じることはなく、歩くにも足に痛みを感じて不自由しています。あんまや鍼灸院に通院していますが、症状の改善にはほど遠い状況です。4年前に椎間板ヘルニアを患ったことがあり、更年期とも重なってひどくなったのでは、と思うのですが･･････？（57歳・女性）
	歩行時に疼病があるということですが冷え症でそのような症状が出ることはありません。まず、4年前の椎間板ヘルニアが現在、どのような状況になっているのか、確認する必要があります。ＭＲＩ検査が必要だと思います。感覚神経に障害を受けると強いひえを訴える場合がありますので、整形外科での受診をおすすめします。 それから、腰から手足にかけての強い冷え症ということですが、このようなタイプの冷え症の方はたくさんいます。ちょっと異常とも思える保温をしても、本人はとても寒く感じているのです。しかし、体表面の温度を測ってみると、実はあまり低くないケースが多いようです。 「次世代型冷え症」になると、このような冷えを感じる傾向にあります。従来型の冷え症の場合、足先の温度は18～19℃と、体温の半分ほどになります。触ってみると、氷の手足というほど冷たく感じます。体表面の温度を確認する必要があるでしょう。

	私は手足の冷え、特に手の冷えを治したいと真剣に思っています。というのも、クラッシックギターを弾くので、冷えた状態では満足な演奏ができないのです。体格は痩せ型なのですが、太れば冷え症は治るのでしょうか？（31歳・男性）
	太っているか、痩せているかは、冷え症には関係ありません。全身の筋肉トレーニングをし、筋肉を鍛えて、基礎代謝量を増やす努力をしてください。

	人間ドックでは異常なしといわれ、健康体だと思いたいのですが、身体が冷たいのです。服を着ていても、肌が露出していても身体中が冷たいのです。手のひらは熱いのですが、それは正常なのでしょうか？運動したあとも、そんなに暑く感じず、すぐに身体は冷たくなってしまいます。特に昨年の秋ごろから、そんな症状が顕著になり、初夏に寒くてたまらず、ズボン下を履き、風でもひいたのかと熱を測ってみたら、34.9℃しかありませんでした。もともと平熱は低く、 35.7℃くらいなのですが、異常でしょうか？身長169センチ、体重74キロで、オオバコ繊維と中国茶のダイエットを始めました。（36歳・男性）
	甲状腺機能低下の疑いがあります。甲状腺の機能が低下すると、体温の低下、徐脈（1分間に60以下）などの変化があり、太りやすい体質になります。ダイ エットを始められたそうですが、かえって基礎代謝を落とす原因になる危険性がありますから、まず甲状腺機能チェックを受けてください。そして、アミノ酸、ビタミンＢ群、亜鉛などを多くとるように心がけ、甲状腺の機能回復に努めてください。

	夏もそうなのですが、冬になると手がすごく冷たくなります。足はそうでもありません。これって冷え症ですか？もしそうなら治したいのですが。（16歳・男性）
	このご質問だけでははっきりとわかりませんが、手だけ、足だけという冷え症もあります。ただ、緊張によって起こる一過性の冷えもありますので、室温で安静時に異常かどうかのチェックをしてみてください。

	数年前から手と足がすごく冷たくなりそのかわり、顔全体が暑く、頭や目のまわりから汗が出てきます。鼻と目はそのとき冷たいのですが、これは「冷えのぼせ」ということでしょうか？お風呂に入ったり、布団のなかに入ったりすれば、おさまります。ちなみに自律神経は検査を受けましたが「異常なし」ということでした。（36歳・男性）
	腹部の冷えによって下腹部に鬱血を起こしていると、下半身に流れるべき血液が妨げられて、上半身にのぼせを感じるということがあります。腹巻きを使用したり、ショウガをとるなど、日常のなかで腹部を冷やさない工夫をしてみてください。

	雪深い北の地方に住んで土木工事の現場監督をしている者ですが、冬でも屋外の仕事が多く、ここ数年、顔に霜焼けができるようになりました。20代の後半から少しずつ、冷え症になり、手足の霜焼けは毎年、関節が痛むほどでき、両耳も霜焼けになります。1年のうち5月から8月までは、大丈夫なのですが、あとの 8ヶ月間は悩まされています。体質を改善しようと4年間ほど、プルーンを食べていますが、変化はありません。仕事を変えればいいのかもしれないのですが、この歳になると、なかなか適当な職場もなく困っています。よいアドバイスをお願いします。（48歳・男性）
	「次世代型冷え症」の可能性がありますが、一度体表面の温度を測って調べる必要があります。体質改善のため、特定の食物をとっても4年間変化がないとすれば、効果を期待できないと考えたほうが賢明でしょう。実際に全身検査をしなければなりませんが、シャワーマッサージや腹部カイロで温めるなどの方法は有効だと思われます。

	手足の冷え、特に足首からの冷えがひどく、そのうえ、両頬が赤くなるほどのぼせるので悩んでいます。身長184センチ、体重70キロで痩せ型です。下痢気味で、緊張しやすく赤面症でもありますが、精力の減退はまったくありません。よろしく、ご指導ください。（34歳・男性）
	「次世代型冷え症」の疑いがあります。おへそを中心とした腹部を温めることで、自律神経のバランスは整ってきます。

	とにかくひどい冷え症で、結婚3年めで夫婦ともに異常はないのに子供ができないのも、そのせいかと悩んでいます。勤めていますが、デスクの下には足温器をおかなければ、足を一日中水に浸けているような冷えを感じます。なんとかしなければと、週に一度はスポーツジムに行って、エアロビクスとウォーキングで身体を動かすようにしています。小さいころから霜焼けができていたのですが、いまでも冬には足に必ずできてしまいます。（26歳・女性）
	「足を一日中水に浸けているような冷え」といった通常の感覚ではないような強い冷えは「次世代型冷え症」の典型です。子供のころから霜焼けができていたそうですから、従来型の冷え症から次世代型の冷え症に変わってきたのだと思われます。シャワーマッサージを試してみてください。 また、代謝を促進するという意味でスポーツジムに通われているのは、とてもいいことです。運動は、できれば夜寝る前の時間にすることをおすすめします。関節を動かすような運動で筋肉を鍛えると、朝起きたとき、代謝量が増し、体調がいいと感じられるはずです。

	足がとても冷えます。冬はお風呂で温めても、すぐに冷たくなるので、遠赤外線の靴下を履いて対処しています。問題は夏場です。上半身は暑がりで、冷房をつけるのですが、冷えてくると、足のももが痛くてたまりません。上半身は暑いのに下半身が冷える場合はどうすればいいのでしょうか？（30歳・女性）
	腹部の冷えから、下腹部の鬱血が起こっている症状です。身体の外からの冷房のほか、内部からは飲料、果物、生野菜など身体を冷やす食べ物によって冷え症は夏につくられ、冬に発生する例が多いのです。これから、冬場にかけて半身浴をするなど、入浴法を工夫して、腹部をよく温めてください。ももの痛みは、ヘチマでよくこすって部分的に鍛えるとよいでしょう。

	私自身が冷え症なのですが、ご相談したいのは10ヶ月になる息子のことです。生まれたときから冷え症のようなのです。おっぱいのマッサージの先生にいわれ、気づいたのですが、足がいつも冷たいのです。私が冷え症なので子供までと、申し訳なく思っています。自宅でできる赤ちゃんに効果的な冷え症解消法、食事などがありましたら、教えてください。（30歳・女性）
	小児科の医師に相談をしてチェックを受けることがまず必要です。自宅では、足先を軽くさするようにマッサージするなどしてあげてください。

	私はデスクワークの仕事をしているのですが、会社では5月末から9月末まで冷房をがんがんにきかせていて、鳥肌が治まらなかったり、お腹が痛くなったり、足の関節が痛くなったりするので、将来的に何か後遺症が出るのではないかと心配です。夏の制服は半そでのスーツと決まっているので、上に何かを羽織ることもできないのです。冷え症の治し方と寒い職場でのしのぎ方の方法がありましたら、教えてください。（26歳・女性）
	冷気は下から入ってきます。冷房で寒いとき、膝かけを使う方がたくさんいますが、膝ではなく、お腹に1枚かけておくだけで、ずいぶん違うはずです。薄手の毛糸のパンツで、スタイルにひびかないものもありますので、仕事中はそういった対策をとられるといいでしょう。また、首に1枚スカーフのようなものを巻くだけで、かなりしのぐことができます。アイスコーヒー、生野菜、果物をひかえ、夜寝るときは腹巻きを使用するようにしてください。

	一年じゅう、トイレが近くて困っています。警備員の仕事なので、冬場はとてもつらいです。膀胱炎などの病気ではないので、これは冷え症でしょうか？薬や整体、アロマテラピーも試してみましたが、効果はありませんでした。（28歳・男性）
	腹部の冷えが原因だと思います。お腹を温めるように心がけてください。

	小さいころから、ずっと冷え症です。寒いところから暖かいところに行くと、顔が急激に赤くなるというのは、やはり冷え症のせいなのでしょうか？それは顔の血行が悪いということですか？（17歳・女性）
	「顔が急激に赤くなる」というのは、冷え症ではありません。皮下の毛細血管の量が多く、自律神経が乱れていると、起こりやすい現象で「血行が悪い」ということでもありません。自律神経を鍛えることで、解消されると思います。

	会社勤めをするようになって冷房病になったのか、関節が痛くなったり、気分が悪くなったりするようになりました。それは年々ひどくなり、朝、起きると関節がこわばっていたり、一日会社にいられなくなったりして、とうとう退社してしまいました。リウマチや膠原病の検査も受けてみましたが、病気ではないということです。半年ほどで再就職したのですが、相変わらず手足が冷たく、身体が寒さを感じなくても、冷房がついていると関節が痛くなります。こんな症状でも治る可能性はあるのでしょうか？（22歳・女性）
	「次世代型冷え症」です。自律神経を鍛えることです。

	7年前に海で泳いでから下半身に、特に腰のなかが氷のように冷たいと感じるようになりました。一年中、下半身が冷えていて、起きているあいだはずっと「下痢しそう」という状態です。お腹や上半身は普通に暖かいのですが。夏も冬用のタイツでスカートははけません。海で泳いだことが原因でこんな状態になることがあるのでしょうか？改善方法はありますか？（27歳・女性）
	この質問者のように、何かのきっかけがあって、冷え症になる人は少なくありません。海で泳いだことが引き金となって下腹部に鬱血が起きたのでしょう。この方の場合は、海で泳いだそうですが、足だけ水遊び的に冷やすといったことは、冷え症になる大きな原因になります。夏に強い冷えを訴えるこの方は、おそらく「次世代型冷え症」に移行していると思われます。 冷え症ではない第三者に足をさわってもらって、温度の確認をしてみてください。冷え症でない人の手の温度は30℃前後ですので、目安になると思います。対策としては、やはり腹部が冷えないように日常生活のなかで気をつけることです。